フランスのベンチャーが作った圧縮空気で走る車「AIRPod」が登場、デザインが斬新で価格は軽自動車ほどというエコロジーカーです。
このところ注目されているエコロジーカーといえば、電気自動車。実用的で量産できる点ではハイブリッド車が優位で、こちらは今や見かけない日はないほど。そこに圧縮空気を利用して走るエンジンを積んだ車が登場し、年内にも欧米(当初はフランスとアメリカ)で販売されるというのだからすごい。
・・・圧縮空気。
圧縮空気なんて知らないと思うなかれ、これが意外にあちこちで利用されていて、自動制御の生産ラインがある工場で使われていたり、身近なところでは電車のブレーキ、大型トラックやバスなどでも。電車が止まった時のプシュー、この圧縮空気が抜ける音なんだそうです。
圧縮空気で走る車「AIRPod」を製造・販売するのは、フランスのベンチャー。軽自動車とほぼ同じ大きさで、最高時速50km、圧縮空気を満タンにして150km。なんといっても空気なんですからエコロジーの観点からも、そして約2分で満タンになること、その費用は1ユーロほどだから1kmで1円弱です。
デザインも斬新で、運転席は前部から、同乗者は後部から乗降する3人乗り。また同乗者は後ろ向きシート、エアコンがないなど、改良点がいくつかあると言っても、6,000ユーロという価格からして電気自動車や燃料電池車よりもはるかに実用的なんじゃないでしょうか。
・・・京都市は先駆者になったらどうか。
京都市内中心部ではベロタクシーが運行中なんですが、車体価格が高額なこともあって稼働数が減り、エコだけど事業継続性に難あり。一方通行が多く道路幅が狭いので、AIRPodを導入した方が事業として成り立つかも知れません。エコロジーには何かと積極的なのだから、おもしろいと思うんですけれど。
時速20kmほどで十分だし、車体広告も可能だから代替を考えてみては?