小児がんの新薬を、あなたのPCで見つけるという試みに参加。

千葉県がんセンター研究所が行っている「ファイト!小児がんプロジェクト」は、IBMの社会貢献活動である「World Community Grid」を通じて行われ、その多くが2歳までの幼児に発症するにも関わらず、その治癒率が低い小児がん「神経芽腫」の治療薬開発の前段階として、会社や家庭のスリープ状態のパソコンを無償提供してもらうことで候補物質を絞り込もうという試みです。

この試みは、千葉県がんセンター研究所が行っている「ファイト!小児がんプロジェクト」の一環です。本来ならスーパーコンピューターを使うところ、その費用が多額となることから、インターネットにつながっている会社や家庭のパソコンで進めていくもの。さっそく参加してみました。

・・・小児がん「神経芽腫」の治療薬を見つける。

神経芽腫は、その多くが2歳までの幼児に発症し、小児がんの中でも発症頻度が高いものであるにも関わらず、その治癒率が低いのが現状。そこで治療薬開発への前段階として、候補物質300万個から有望だと考えられる20候補を、コンピューターでのシュミレーションで絞り込む作業をします。

それをスーパーコンピューターの使用を避け、会社や家庭で起動している、作業の合間でスリープ状態のパソコンを無償提供してもらってプロジェクトを進めます。計画では2年で完了、現在のところ全体の12%が解析済みとのこと。

参加するといっても、専用ソフトをダウンロードしてインストール作業をするだけ。あとはインターネットにつながっている状態で、パソコンがスリープ状態になれば自動的にソフトが解析を始めますので、実質的な作業というのは全くありません。

・・・World Community Grid

このプロジェクトは、IBMの社会貢献活動である「World Community Grid」を通じて行われ、現在9プロジェクトが稼働中で、それに参加するパソコンは世界で120万台。そんな理由から、インストーラや専用ソフトは英語がベースとなっていますが、さほど難しくはありません。

また、途中で参加を取りやめることも自由で、ソフトをパソコン上から消去するためのアンインストーラもダウンロードしたフォルダに同梱されています。専用ソフトは初期状態では常時稼働する設定になっていますが、お昼休みだけといったカスタマイズ機能もあります。

World Community Grid:ファイト!小児がんプロジェクトの概要

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