東京・丸の内オアゾショップ&レストラン内の丸善・丸の内本店4階に、著名人の本棚という趣向の「本家(ほんけ)」などのコーナーがある「松丸本舗」というコンセプトショップがオープンしました。
2009年10月23日、東京・丸の内オアゾショップ&レストラン内の丸善・丸の内本店4階に、「松丸本舗」というコンセプトショップがオープンしました。著名人の本棚という趣向の「本家(ほんけ)」など、今までの本屋さんのイメージを一新させるような試みです。
・・・書斎を覗く感じ。
著名人の蔵書を紹介というテーマで構成された「本家」は、学者から女優まで、その本棚を再現するということから、書斎の一部を垣間みるといった感じでしょうか。そこにはきっと人となりや感性が反映されているはずで、興味を持つ人達も多いはず。
最近では書店で働く書店員さんによる書評コンテストや、本の趣旨を一言で鮮やかに切り抜くPOPなど、個性的な取り組みが話題になることがありましたが、amazonが浸透して本屋さんの位置づけが曖昧になりつつあっただけに、おもしろい試みですよね。
丸善・京都河原町店が閉店したのが2005年10月ですから、もうそんなに時間が経ったのかと思いつつ、その丸善の移転前の店舗は梶井基次郎の小説「檸檬」の舞台として登場したこともあって、閉店が近づくと小説さながらに檸檬爆弾が置かれて話題になりました。
・・・京都の本屋さんのこれから。
京都市内に大型書店がオープンする一方で、専門書を扱う本屋さんが少なくなり、それが時流ですから仕方ないとしても、新たなスタイルの書店がオープンするというような、アカデミックな街だからこその力強さがあったらいいのにと思うのです。
ちなみに、小説「檸檬」に登場する果物屋「八百卯」さんも2009年1月に閉店しました。