スリランカのセイロン象と廃棄物になっていたヤシ殻を使った芝生「ぞうさん緑化マット」が発売され、そのほとんどが繊維であることから廃棄する際には可燃物ゴミとして処理できます。
つい先日、緑化に役立てるという趣旨の協賛金を出したところなので、気になった話題を紹介します。緑化の方策の一つとして、芝生が使われることがありますが、こんな芝生だったら興味を持つ人も多いんじゃないかと思うのです。
・・・スリランカと日本
この「ぞうさん緑化マット」という商品、そのストーリーが深いというか、一度くらい説明を読んだだけでは全体像がつかめない。まず出発点として、スリランカにおける森林伐採で住処を失いつつあるセイロン象と住民との間でトラブルになっている模様。
その対策費を捻出する意味合いから、もう一つの問題である“ヤシ殻の廃棄”の対策として、従来は野ざらしだったヤシ殻と象のウンチから芝生を養生するマットを考案、これに芝を植えた「ぞうさん緑化マット」を販売することになったようです。
その上、このマットに芝を植えるという作業は、日本の休耕地で行われ、地方の農家が担っているとのこと。マットの原料がヤシ殻と象のウンチということで、そのほとんどが繊維であり、芝生を廃棄する際には可燃物ゴミとして処理できます。
・・・代替品
土を使わないから泥水や重量の問題も回避でき、屋上の緑化に役立つはずで、同じ用途で同サイズなら、これより割安の商品がありますから、価格的に見合うようになれば、十分に代替品になるのではないでしょうか。
それらを結びつけた見事なアイデアと言えるのでしょうけれど、この記事を書く前に下調べして感じたのは、背景が何やら複雑で、説明が難しいこと。