アメリカ・カリフォルニアのベンチャー「TOMS Shoes(トムズ・シューズ)」は、顧客が靴を買った同じ分だけ、“裸足で生活する子供たちに靴を届ける”活動を通じて、100万足の靴を届けるまでに至りました。
もう随分前、友人たちとの会話の中で、その靴メーカーがやっている活動なんかのことは出てくるのに、誰も社名が一向に思い浮かばないまま終わったのですが、つい先日、その会社のことが取り上げてられていたので書いてみようと思います。
・・・買うことで社会貢献
ボランティアやエコロジーなど、日常のあちこちで社会貢献についての話題が挙がる今、加熱ぎみで一種のブームのような、それはエコバッグの場合のように、意識よりも持っているという満足やブランドが前面に出てしまえば、それはビジネスの側面が強くなるのであって。
実際のところ、もっと地味で、また地道な活動で、確実に結果としての社会貢献ということは、意外に難しいものなんだろうねという話だったんですね。その時に、「あなたが靴を買えば、裸足で生活する子供たちに一足の靴を届けます」という靴メーカーの話が出たのです。
その会社は、「TOMS Shoes(トムズ・シューズ)」というアメリカ・カリフォルニアのベンチャーで、30代の起業家が、靴を届けるという活動のために立ち上げたため、創業時には靴についての知識など全くない状態だったそうです。
・・・買うだけでいい
そのデザイン性や履き心地も注目され、“買うだけで社会貢献できる仕組み”に消費者が賛同したこともあって、世界のNGOやNPOを通じて先月(2010年9月)に100万足の靴を届けるまでに至り、さらに活動が拡大するといった循環が生まれたそうなんです。
日本でも、こういった理念の活動なら、理解されやすいのではないでしょうか。