京都市内にある寺町通は、本能寺や京都御所、京都市役所、一保堂や鳩居堂がある一方で、「2010年度グッドデザイン大賞」次点のカプセルホテル「9h(ナインアワーズ)」などの新しい顔ぶれも加わり、変わりゆく京都の街を見ることができます。
以前、通り沿いに住んでいたこともあって、何かと思い出があるのですが、最近は歩くたびにどこか変わっているような、それでいて100年以上もの間、何も変わらず建っているものもあって、今の寺町通は新旧を織り交ぜつつ時を刻んでいるようです。
・・・主立ったもの
豊臣秀吉によって通りの東側に寺が集められたことから寺町通となったそうで、その際に移転された本能寺が今もありますし、少し北に京都市役所、閉店してしまった八百卯さん(梶井基次郎の小説「檸檬」に出てくる青果店)、一保堂さんに村上開新堂さん、その先は京都御所の東側に隣接しています。
それから南には鳩居堂さんがあって、その先から車両通行禁止のアーケードに入り、老舗バー「京都サンボア」さん、京の台所「錦市場」の東の入口があり、さらに先の四条通から南が電気街だったのですが、今では郊外に量販店ができ、人通りが減っています。
実はそこに、以前に紹介したカプセルホテル「9h(ナインアワーズ)」があって、先日の「2010年度グッドデザイン大賞」最終選考で、工業製品が多い中、どうなるかと期待していたのですが、惜しくも次点となってしまいました。
・・・新しい顔ぶれ
最近では、世界のお茶の専門店「ルピシア」さんや、スペインの伝統的なお菓子、チュロスの専門店「チュロ☆スター」さんなどの支店がオープンし、東京が拠点なので街の人にとっては複雑な心境ながら、寺町通が注目されるニュースになっているようです。
最後に、京都市内にあるお気に入りのバーのひとつ、カルバドールさんも通り沿いにあるんですよ。