京都の出町柳でかき氷といえば、茶房いせはんやみつばち、下鴨神社の休憩所さるや、甘党茶房 染井あたりが人気だと思います。
前回の記事に出てくる「下鴨納涼古本まつり」の会場である下鴨神社(正確には糺の森)の最寄り駅は、京阪電車の出町柳駅。一旦は住もうと思って探し回ったことがある地域でもあって、駅周辺の感じと、やや離れたところにある出町商店街の雰囲気が好き。
・・・茶房いせはん
宇治や黒蜜などの基本のかき氷に、白玉や金時、ソフトクリームをトッピングするというスタイル。他店と違うのは、この金時がわりと形が残った大粒のもので、これが食べ応えがあって、おいしいんですよ。昼下がりからは満席になる人気店。
・・・みつばち
こちらは、あんみつのお店として知られています。夏場には、あんみつにも入っている杏を使った自家製の蜜が、かき氷の白いところが見えないくらいたっぷりと、見た目も鮮やかだし、小さな器に豆かんも付いてきます。黒蜜などの他のかき氷もありますよ。
・・・さるや
今年の5月、葵祭に合わせて再現された休憩所。なんでも江戸時代の文献に描かれていたとかで、使われている器も素焼きっぽいもの。そこで出されるかき氷は、削ったままの真っ白なもので、注文した抹茶小豆は蜜と金時が別添えでした。これを木陰で食べるという、なんとも風情のあるひとときでしたよ。
・・・[閉店]甘党茶房 染井
出町柳界隈を探し回ってみたものの、その時には適当な物件が見つからずに諦めたわけなんですが、やはり好きな地域ということもあって、今も時おり出向きます。それで最後に穴場と言っていい甘味処を一一御所の東側にあって住宅のような外観のお店で、金・土のみの営業です。
かき氷はなんと一年中、食べることができるんですよ。400円くらいから、ちょっと豪華にしても600円ほど。